Vesperaデュアルバンドフィルターの威力(ばら星雲の撮影)

NGC2237 ばら星雲は、まさに宇宙に咲く真っ赤なバラの花のような美しい星雲ですが、残念ながら肉眼では見えません。
光害のある大阪市内からVesperaでばら星雲の撮影に挑戦しました。
なお、ばら星雲は大きな星雲であるため、モザイクモードでばら星雲全景を撮影しています。

1. まずは光害カット(CLS)フィルターを装着して撮影
Vespera
モザイクモード
撮影時間:120分
Vespera光害カット(CLS)フィルター使用
JPEG撮って出し


Vespera光害カット(CLS)フィルターを装着した状態では、120分の撮影でも赤い星雲の姿がうっすらとしか現れていません。CLSフィルターで大きな効果がでる天体も多いのですが、ばら星雲ではもっと強力な干渉フィルターが必要なようです。

2. 次にデュアルバンドフィルターを装着して撮影
Vespera
モザイクモード
撮影時間:80分
Vesperaデュアルバンドフィルター使用
JPEG撮って出し

Vesperaデュアルバンドフィルター装着での撮影では、80分の撮影ではっきりと星雲の赤い色がよく写っています。
VesperaデュアルバンドフィルターはOIIIおよびHαだけを取り込むフィルターで、強力な光害カット効果とコントラスト効果が得られます。ばら星雲は水素原子の出すHα線が強いため、Hα線が中心のばら星雲の撮影に最適なフィルターと言えます。

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