Vesperaに大幅な機能追加。次世代の天体写真はもっと楽に!
次世代の天体写真はもっと楽に!
・マルチナイト観測 NEW
・ライブモザイク 2
・「観測プランを立てる」 2
Vaonisは、2024年10月1日、Vespera, Stellinaの新機能を発表しました。
Vaonisは複数の夜にわたって画像を自動的に取得する機能を初めてスマート天体望遠鏡に実装し、天体写真撮影の価値を再びさらに高めます。
また、革新的な機能である 「ライブモザイク 」と 「観測プランを立てる」機能のアップグレードにより、宇宙の驚異を捉えるというかけがえのない体験をお届けします。
マルチナイト観測
無限の画像取得
Vaonisは 「PerseverENS 」を発表しました。これは複数の夜にわたる観測を管理するシステムで、望遠鏡に実装されたものとしては初めてのものです。星雲や銀河の大量のスタック画像を複数の夜に分割して簡単に撮影することができます。
印象的な天体写真撮影を実現するには、深宇宙からの微弱な光子を捕らえるために、時には数日に及ぶ膨大な画像取得時間が必要となることがあります。
マルチナイト観測では、前のセッションが終わったところからシームレスに撮影を再開することができます。
各セッションの計画を立てたり、手動でスタック処理する必要はありません。Vesperaがすべてを処理し、すべてのセッションを統合した上で、すぐに楽しめる画像として、または後処理が可能な単一のRAWファイルとして提供します。
画像:NGC 6188 'The Fighting Dragons of Ara'
Vespera IIで撮影。
累積総露光時間:14時間。
マルチナイト観測はとても簡単です。
ステップ1 ターゲットを設定し、さらに構図やカメラを設定。
ステップ2 撮影を開始。
ステップ3 タップするだけで、前回の撮影の続きを開始。
ライブモザイク2
より良く、さらに高機能に
CovalENS技術の新バージョンがついに登場です。
独自のライブモザイク撮影モードは、Vaonisスマート望遠鏡でのみご利用いただけます。
Vaonisが特許を持つ独自のライブモザイク技術により、Vesperaは視野を自在に変更して拡大し、大きな星雲や宇宙のシーンをこれまで以上に簡単に撮影することができます。
Vespera IIやVespera Proの高解像度センサーと組み合わせることで、最大24~50メガピクセルの超高解像度で見事な広視野の宇宙観測を実現できます。
ライブモザイクはまた、ユーザーが構図と向きを正確に設定し、フィールド回転の問題を排除することができます。事前の計画も特別なスキルも必要ありません。すべてが自動で行われます。撮影した画像を直接共有することもできますし、お好みの天体画像処理ソフトウェアでさらに後処理することもできます。
新機能
複数の夜にわたるモザイク撮影。
新しい「マルチナイト観測」を利用して、高度な天体写真を得るのに必要な高品質のモザイク画像を簡単に撮影します。
モザイクの設定を保存。
マルチナイト観測機能により、モザイクのフレーミングが保存され、ワンタップで前回中断したところから再開できます。
より良い画像
光害によるノイズの減算がより適切に管理され、画質が向上します。
「観測プランを立てる」2
究極の望遠鏡オートパイロット
Vaonisは、スマート望遠鏡のパワーをさらに引き出し、これまでにない機能を備えた手間のかからないロボット望遠鏡を作りました。
黄昏から夜明けまで、複数のターゲットを含む一晩の観測を全て自動的に実行します。あなたは望遠鏡のそばにいる必要はありません。
朝起きると、Vaonisスマート望遠鏡が一晩中撮影したできたての画像を見ることができます。天文アウトリーチに携わる方にとって、「Plan My Night 」はスカイツアーを実施するための優れたツールでもあります。
新機能
ライブモザイク撮影が「観測プランを立てる」に対応しました。
Singularityのカタログにある何千もの天体や、あなた自身が設定したターゲットで、モザイク撮影をスケジュールし、望遠鏡のそばで監視することなく自動的に実行できるようになりました。
「観測プランを立てる」でマルチナイト観測。
あなたのスマート望遠鏡に夜な夜な仕事をさせて貴重な光子をたゆまず捕捉し、手間をかけずに素晴らしい天体写真を提供します。一切の制約はありません!
マルチナイト観測+ライブモザイク+「観測プランを立てる」
これら全てをシームレスに組み合わせ、今までにないすばらしい天体撮影体験を!
Vaonisの新しいPersever ENS技術を応用したシームレスなマルチナイト観測については、次のビデオもご参照ください。
Q&A
新機能はどうすれば利用できますか?
新機能を利用するには、アプリストアで「Singularity by Vaonis」アプリをアップデートしてください。その後、アプリ経由でスマート望遠鏡のファームウェアをアップデートしてください。(iOSバージョン1.28.6 & Androidバージョン1.28.9)。
新機能をサポートしている望遠鏡モデルは?
Vesperaシリーズのすべてのスマート望遠鏡(第1世代、Passenger、II、Pro)、およびStellinaです。
PerseverENSとは何ですか?
PerseverENSはVaonisによって設計・開発された独自のソフトウェア技術で、VesperaとStellinaでのみ利用可能です。マルチナイト観測により、ユーザーは複数のセッションにわたる天体の画像をシンプルでシームレスな方法で撮影することができます。
複数のマルチナイト観測を同時に管理できますか?
はい、最大5つのマルチナイトターゲットを保存できます。すでに5つのマルチナイトキャプチャターゲットがある状態で、新しいマルチナイト観測プロジェクトを開始するには、既存のマルチナイト観測のどれかを終了し、削除する必要があります。
マルチナイト観測のセッション中に問題が発生した場合はどうなりますか?
問題が発生したセッションは放棄されますが、以前のセッションの結果は保存されます。
※Stellinaの場合、マルチナイト観測中にスマート望遠鏡の電源が切れると、ファイルは正しく保存されず、マルチナイトプロジェクトは失われます。
マルチナイト観測中、毎晩撮影した画像を手動でスタックする必要がありますか?
いいえ、スマートな望遠鏡はセッションの進行に合わせて自動的に画像をスタックします。
どのような観測設定がマルチナイト観測中に保存され、適用されますか?
PerseverENSはターゲットの位置、フィルター設定、s撮影の進捗状況を保存します。マニュアルターゲットの場合、カメラ設定(カスタム露光時間とゲイン)も保存されます。モザイクの場合、定義されたフレーミングが保存されます。
マルチナイト観測中にVesperaの内部メモリに保存された画像を削除するとどうなりますか?
マルチナイト観測の結果はシステムフォルダに保存されます。ユーザーフォルダから画像を削除しても、マルチナイト観測の機能には影響しません。ただし、システムフォルダ内のファイルは削除しないでください。
マルチナイト観測中にJPEG、TIFF、FITS画像を保存することはできますか?
はい、通常の観測と同様です。
「観測プランを立てる」で観測計画を作成するには、スマート望遠鏡に接続する必要がありますか?
「観測プランを立てる」で設定されたプログラムにマルチナイト観測プロジェクトまたはモザイク撮影が含まれる場合、プラン作成時に望遠鏡に接続している必要があります。カタログ天体または手動ターゲットのみのプログラムでは、接続は必要ありません。
新しいマルチナイト観測プロジェクトを作成するには、スマート望遠鏡に接続する必要がありますか?
はい、マルチナイト観測の作成には、望遠鏡の設定に関する特定の情報が必要です。
1台のスマート望遠鏡でマルチナイト観測プロジェクトを開始し、別の望遠鏡で継続することはできますか?
いいえ。マルチナイト観測の情報は、プロジェクトを開始した望遠鏡に保存されます。
一つのスマート望遠鏡で「観測プランを立てる」プログラムを作成し、別の望遠鏡で実行することはできますか?
「観測プランを立てる」で設定されたプログラムがマルチナイト観測またはモザイク撮影を含む場合、プログラムを作成した望遠鏡でのみ実行できます。プログラムがカタログ天体または手動ターゲットのみを含む場合は、別の望遠鏡で実行できます。
マルチナイト観測の開始方法は?
「アドバンスト観測」モードを選択するか、「観測プランを立てる」インターフェイスから新しいマルチナイト観測プロジェクトを作成することができます。
「観測プランを立てる」でマルチナイト観測をスケジュールするには?
このプランでアドバンス観測モードを有効にしている場合、カタログオブジェクトやカスタムマニュアルターゲットと同様に、「観測プランを立てる」インターフェイスでマルチナイトプロジェクトを利用できます。マルチナイトターゲットは、利用可能な観測ターゲットのリストの一番上に表示されます。
同じ「観測プランを立てる」プログラムで、マルチナイトと通常の観測を混在させることはできますか?
はい、できます。ただし、「アドバンスト観測モード」(マルチナイト観測に必要)を有効にすると、プランがスマート望遠鏡のフィルター設定にリンクされることに注意してください。例えば、高度な観測を有効にし、デュアルバンドフィルターをインストールしたプラン・マイ・ナイトを作成する場合、プランの起動時にそのフィルターを装着している必要があります。
スタンダード観測モードと標準のアドバンスト観測モードの違いは何ですか?
スタンダード観測モードは、すぐにポインティングとキャプチャーを開始します。アドバンスト観測モードでは、まず簡略化された星図を表示し、天体の中心や方向を調整します。
アドバンス観測モードはすべてのターゲットで利用できますか?
いいえ、星雲、銀河、星団などのスタッキングが必要なディープスカイ天体にのみ使用できます。月、太陽、恒星などのライブ観測では使用できません。
標準のアドバンスト観測モードでは、なぜ撮影エリアが円で表示されるのですか?
地球の自転により、星野の向きがずれます。観測中、空に対するセンサーの向きは変化します。円は、観測時間や星野の回転の程度に関係なく、常に見え続ける画像の領域を表しています。
モザイクの撮影速度を最適化する条件は?
1. 正方形のフレーム比率を選ぶ。
2. 地平線から高度70°以下の天体を狙う。
3. 天体の向きを、撮影時の空の見え方に近づける。