Vesperaシリーズでの16bit TIFF形式データ出力の設定について

Vesperaシリーズで撮影した画像を後処理する場合、元データとしてVespera内部でスタック処理済みの16bit TIFF形式データを使用し、画像処理することをお勧めしています。Vesperaシリーズは、スタック処理前のRawデータであるFITS形式データを出力することも可能ですが、Vespera内部のスタック処理が非常に優秀であることから、スタック済み16bit TIFF形式データから後処理することが、多くのケースで最も効率的だからです。

そこでこの記事では、SingularityアプリでTIFF形式データを出力するための設定についてご説明します。

TIFF形式データを出力する方法は2種類あります。

1. 観測 (撮影) 終了時に16bit TIFF形式データを自動的に書き出す。

  • SingularityアプリをVesperaシリーズにWi-Fi接続してください
  • 「本機」>「画像フォーマット」に入り、「TIFF画像」欄を有効にしてください。
  • これを有効にすると、観測 (撮影) 終了時に自動的にTIFF形式のデータを生成します。
  • TIFF形式データでの保存を有効にするには、この設定を有効にしてください。

2. 上記に加えて、観測中 (撮影中) 任意のタイミングでTIFF形式データを出力する。

  • 上記1の設定で「TIFF画像」欄を有効にしてください。
  • Singularityアプリの画面下部にある人型アイコンをタップし、「プロファイル」画面に入ります。
  • 画面右上にある、点が縦に3つ並んだアイコンをタップすると、「設定」画面に入ります。
  • 設定画面>「パラメーター」に入り、「TIFFエクスポートを有効にする」を有効にしてください。
  • これを有効にすると、ユーザーは観測 (撮影)中に任意のタイミングでTIFF形式データを出力することができます。観測画面で画面右上にある、点が縦に3つ並んだアイコンをタップし、「Tiffをエクスポートします」をタップすれば、いつでもTIFFデータを生成して出力します。

 

TIFF形式データは、Vesperaシリーズ本体のストレージに保存されます。保存されたTIFF形式データをPCに取り込む方法については、以下のブログ記事をご参照下さい。

Vespera内蔵ストレージに保存されている写真をPCに保存する方法